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お薬手帳ではなく、からだの手帳

前々から薬の説明書を断れば○円お得になるなど節約技の1つとして薬局側からの提供資材がメディアに取り上げられることはありました。

今回はツイッターなどの普及のせいか、早くに出てきたな、というのが私の最初の感想

そうです、ツイッターで拡散されているらしいこの4月からお薬手帳を断れば20円お得になるネタの私見です^^;

そもそもきっついことを言ってしまえば薬手帳が必要か否かは薬剤師が判断すべきことです。

たかが薬剤師に決定権をゆだねたくない、20円がもったいないという心情も分からないでもありません。

そんな患者さんから"私は自分の飲んでいる薬を全部わかっている"とか"たまたま風邪をひいただけ。普段は全く飲まない"とか"先生(医者)にすべて話しているから必要ない"といった理由を聞くのは薬剤師のあるあるネタといってもいいでしょう。

確かに"たまたま"風邪をひき、なかなか良くならないから受診した20代の若者には必要ないかもしれません。

が、本当にそうでしょうか?

市販薬を買うときにもこのお薬手帳は便利です。

OTCは色々な成分が配合されているので医療用医薬品より飲み合わせ確認に薬剤師は気を使います。

紹介状なしに他院に行くときに薬手帳をみせれば、すんなりと新しい医師にあなたの薬の情報は引き継がれます。

記録が残ることで今までどんな薬を飲んでどんな治療を受けてきたのかが分ります。

また万が一、突然に病院に搬送されるような時にお薬の名前が分るものがあれば速やかな対応ができます。緊急時にはあなたの命を左右するかもしれません。

いついかなる時でも自身の口で薬の名前を伝えられる状況ばかりとは限りません。

となると、次に考えるのは携帯性

正直現在のお薬手帳の大半は持ち運びには不便な微妙な大きさです。

私自身は患者さんには保険証と一緒にお持ちください、と声掛けしていますが、自分の身内に対してはお薬手帳とは別に財布に常備薬をメモして入れておくように話し、私がそのメモを作りました。(ジェネリックで出ている品に関しては通りのよい先発の名前を記載済)

だからといって携帯で管理などというツールも便利ですが老若男女問わず便利かというと違います。

要は各個人で自分の健康管理をするためのツールとして便利だと思うものを選択し、好きなように使えばよいんです。そのためのツールの1つがお薬手帳という位置づけでいいのではないでしょうか。

となると、お薬手帳は単なる薬の名前を書いたノートにしてはもったいない!

その時の状態、薬があっていたか否か、検査値などの体の状態を書き込んだり、OTCを買った時や受診した際にはその薬の名前やどんな状態でその薬を飲んで、その結果どうなったか、なんてことを書いてみてはどうでしょうか?

そうすることでもっと自身に即した、自身の病気のそして薬の歴史ノートとして利用できるのではないでしょうか。

もしかしたら"お薬手帳"という名前そのものが、お薬手帳の未来を邪魔しているのかもしれません。

最近では自治体によっては"健康手帳"というのものを発行しています。

お薬手帳も、"からだの手帳"のような名称変更があればもっと+αの意義が付くと思うのは薬剤師の怠慢でしょうか?

厚生労働省の見解の"患者側にメリットがないからそういう意見(裏ワザのような情報)がでるのでは"という言葉に、一部納得した薬剤師もいると思います。

事実私もそうです。

ということ今までは薬の変更点だけをマーキングしたり、患者さんから伺った血圧の記録を書いていた薬手帳にもう少しの+αを書くようになりました。

持っててよかったと思ってもらえる手帳にするために、まずは薬剤師側からカスタマイズしていこう作戦です^^

自己管理、自己責任、それもOKです。

どうしても支払いの時にお財布を開く以上、手帳に対して20円プラスというのは"いま"勿体ない、と思う気持ちも分からないでもないです。

ただ、もう少し先を見て頂きたい。

あなたの体のもう少し先を見てもらいたい。

これが今の私の気持ちです。



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