かかりつけ薬剤師は高いから。。。
やはりそうきたか、と内心思いましたが、ここ1年間に3件ほど遭遇したことがあります。
それはかかりつけ薬剤師名&電話番号がしっかりと明記されたお薬手帳をもって来局する患者さんの存在です。
私としては突然始まったとしか思えない"かかりつけ薬剤師"ですが、これは1ヶ所の薬局で、原則1人の薬剤師に薬(医療用、市販薬問わず)のすべて(副作用や重複など)をチェックしてもらうという継続的な一元管理法として始まりました。
本来これらは別段"かかりつけ薬剤師"として患者さんの同意を得て行わなくても通常業務の一環でやっている内容ではありますが、かかりつけ薬剤師の場合は原則24時間対応(そのために電話番号を患者さんには伝えています)の任がある部分が、お店がやっている時しか相談を受けられない薬局薬剤師との大きな違いとなるかと思っています。
そうなんです、原則24時間対応
えぇえぇ、ボランティアじゃなんですよ、患者さん負担でお金がかかるんですよ
薬を1回薬局で調剤してもらう毎に保険の負担割合によっても異なりますが、大体20円~100円程度の負担がかかっています。
これで24時間対応してもらえ、相談にのってもらえるのなら安いと思う方がいらっしゃる半面で、わざわざいつもと同じ薬を高く貰うのは嫌、という方もいらっしゃるのは当然です。
ということで、後者の方たちはかかりつけ薬剤師がいない薬局にわざわざ処方箋を出すという行動にでるわけです。
私が勤める薬局に持ってきた方も、"高くなるからこっちにもってきたわ"と高らかに宣言されましたからね^^;
そしてその後も当薬局の常連さんとなるという皮肉な図。。。
思わず"このかかりつけ薬剤師さんから電話きたりしないんですか?"と尋ねてしまうと、"な~んにも連絡ないわよ"とのこと。
へぇ~、どうみても慢性疾患でそんなに突然薬がすべてなくなるなんてことはないのに、そのあたりは管理していないんだぁ、とついついブラックな視線で、でかでかとシールに印刷された薬剤師名を見てしまうのですが、生憎"かかりつけ薬剤師"になれる要件を満たしていない私なので実態が良くわからないのです。
*このかかりつけ薬剤師、誰でもなれるのではなく、経験年数や勤務時間条件等があるため小規模のパート中心の薬局では導入できにくい一面もあります。
今後もかかりつけ薬剤師制度は続くことが決まっていますが、これらが今後どのような方向になっていくのか意識しておく必要はあると思っています。
なお、かかりつけ薬剤師を決める際には必ず患者さんからの書面での同意を得ることがルールとなっていますので、そのあたりはご安心を^^