分かっているからいいです
【注意】あくまでも私見です
窓口で患者さんに薬を受け渡す時、開口一番に”分かってるからいいです”という人。
内心、”きたー、でたー”って叫ぶ私。
あなたが分かっているのは分かりました。でも薬の確認はして下さい。
こちらの薬局では3人の薬剤師がチェックしてますが、4人目の目として患者さんご本人に確認して欲しいんです。
家に帰ってから薬が違うだとか、数が足りないだとか言われると困るんです。
と、言えればいいんですが・・・。
正確には”間違いがあっては困るので、一緒に、薬の確認はお願いします”程度は言います。
それでも拒否する人はもう仕方ありません。
時には”あんた新人でしょ。だからわかんないだろうからさっさと渡してくれればいいんだよ”といわれたことも。(ちなみにその時の私は28歳。若く見られて嬉しいなんてちっとも思いませんでしたとも!)
こちとら4年間学校行って、国家試験受かって、ブランクあけずに実務をこなしているんだよ、ずっと薬の勉強してるんだよ、とは凄みません。
”先生にお任せして、その先生がだしてくださっているんだから、いちいち聞かないで”
その先生だって、100%完璧なんかじゃないんだよ。間違ったこともあるんだよ、なんて夢を壊すことは言いません。
もぎとるように薬を奪っていく患者さんをみると、正直、へこむというか嫌な気分になりますが、まあ流すようにしてます。そうでないと次の患者さんへの集中がなくなってしまうからです。
医師や病院で待たされても文句も言わず、最後のはけ口になるのが薬剤師。
はぁ・・・。私達も人間で、感情もあるんだけどな。
ずっと飲んでいる薬が分かると言いたいのは分かります。
役にたつような話もしない薬剤新に何を言っても時間の無駄と思うのかもしれませんし、そういった薬剤師も現にいるのも事実です。
でも他に何か飲んでいないか、飲んでいたらその薬との作用はどうか、またずっと飲んでいるからこそ出てくる副作用もあり、その前兆はないかと心配します。
怪しいなと思ったら、きちんと調べます。
それが薬剤師としての仕事の1つでもあります。
女性が多いこともあるのかもしれませんが、どうしても薬剤師ごときに色々言われたくない、と思うんでしょうね。
本当に飲んでいる薬のなにもかもが分かっていますか?時には医師や薬剤師すら思いもよらない影響を体に与える薬。
決して侮ることなかれ・・・