ヘルパンギーナ
夏にみられる風邪症状の1つがヘルパンギーナ
夏から時には秋にまで流行ったりするときがあるので、小さなお子さんをもつお母さん、お父さんにはどこかで聞いた名前かもしれません。
このヘルパンギーナはプール熱と同じでウイルスが原因。
小さいお子さんから大体小学校低学年くらいまでが多くかかる年代です。
主な症状としては、
①高熱
②のどちんこ、扁桃腺近く、喉奥上部にできるブツブツとした水疱(懐中電灯で喉の奥を照らすと見えます)
③喉の強い痛み
が特徴としてあげられます。
あまりにもの強い喉の痛みのため、食欲がなくなることが多く心配されるお母さん方もいらっしゃいますが、あまり無理やり食べさせなくても大丈夫。
喉越しの良いものを中心にお子さんが嫌がらないものを少しずつ食べさせてみてください。
すっぱいもの、熱いもの、味が濃すぎるものはこういった時にはちょっとやめておきましょう。
お豆腐やアイス、ゼリーが比較的食べやすいものです。
そして食べることよりも大事なのは飲むこと。
麦茶などでも構わないので、こまめに水分補給をしてください。
またこの病気の原因のウイルスは鼻や便中にもいます。
特に便には長い間いることもあるので、症状が落ち着いていてもしばらくはおむつ替えの後などには、しっかり手洗いをしておきましょう。
そして肝心の薬ですが、コクサッキーウイルスといわれるウイルスが原因のこの病気、現在のところ特効薬はありません。
病院で処方されるのは、喉の症状(炎症や腫れ)を和らげるための薬、解熱剤が主になり、後はお子さんの状態を見て状態にあった薬が追加されます。
使われる解熱剤はアセトアミノフェンが主なものになります。
飲み薬だと体重によって、予め調整してありますが、坐薬ではご家族の方に体重に合わせた量を使うために一部を切ったりしてもらうことがあります。
予め医師や薬剤師から、使う量の説明がありますので、切り方、切る量はその時にしっかり聞いておいてくださいね。
熱が下がらないから、といって解熱剤を連用するのも危険です。
1回使ったら6~7時間は様子を見て、再度使う場合にはきちんと熱を計ったうえで、使ってください。
(熱性痙攣の既往をお持ちのお子さんは、医師の指示の元、痙攣止めの坐薬を使用します)
夏の疲れも出てくる頃です、皆さん、無理せず休んでくださいね。