妊婦とインフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンについては以前にも記事を書いていますが、今回は妊婦さんに限ってのお話です
(過去記事:インフルエンザワクチン)
まず妊婦でもある私のインフルエンザワクチンについての考え方は
”受けたことによるリスクよりも、受けずにインフルエンザにかかった時のリスクの方が重い”
これに尽きます
というのも、まだインフルエンザ治療薬の妊婦に対する安全性などのデータは揃っていません
以前薬局にいらした妊婦さん(現役看護師)がインフルエンザで入院されたとお話されたので、少し細かくうかがったところ、治療は点滴による水分・栄養補給とアセトアミノフェンによる解熱剤、そして安静のみ
抗ウイルス剤は使えない、と言われたそうです
幸いなことに、その方もそしてお腹の赤ちゃんもインフルエンザの影響はなく、健やかに育っているということでしたが、”妊婦のインフルエンザはあなどれない”と当時強く思ったのを思い出します
そんな私はというと、仕事上ピークを迎える前からインフルエンザの患者さんを薬局で出迎えることになることもあり、調剤薬局で働くようになってからは、毎年11月中旬に1回接種するようにしています
そして妊婦になった2008年も17週の時に産婦人科で接種しました
では、妊婦さんはいつでもインフルエンザワクチンを打つことは可能なのでしょうか?
これが残念ながら、初期の段階ではまだ胎児の体の各器官が作られてる最中のため受けることができません
諸説ありますが、インフルエンザワクチン不適合者(ワクチンによるアレルギー経験あり、37.5度以上の発熱など)を除き、おおむね12週週以降であればインフルエンザワクチンを受けられるようになります
ただし、日本の厚生労働省は積極的に妊婦のインフルエンザワクチンの接種は勧めていないこともあるのか、産婦人科医によってもワクチン接種についての判断は大きく分かれている部分もあります
上のお子さんがいらしたり、医療機関に勤めている方、ワクチン接種を毎年している方は、まずは産婦人科の主治医の意見を確認、了承を得て、自分が納得した上で接種されることをお勧めします
そして基本中の基本ですが、手洗い、うがい(水だけでもOK)、人ゴミを避ける、加湿、マスク(自分がなんでもなくても予防のために)などの基本的な注意事項はもれなく行ってくださいね
2008年のインフルエンザは例年より早めのピークを迎えているようです
お互いに気をつけましょうね^^