口唇ヘルペス
唇やその周辺に小さな水ぶくれの集団ができたことありますか?
むずむずして、痛いようななんともいえない状態。それが口唇ヘルペスなんです。
かくいう私も立派な口唇ヘルペスもち。年1~2回くらいの割合で症状がでてた時期もあります。
1度症状が悪化したこともあり、上唇の一部のラインがぼやけているところもあるんです・・・。
■原因は?
原因は単純ヘルペスというウイルスの1種です。
このウイルスには2つのタイプがあり、水ぶくれを口を中心に上半身に発症させる1型と性器を中心に発症させる2型があります。
このウイルスにいつ感染するかというと・・・。
幼少期にすでに感染している場合がほとんどです。
1度感染すると、再度そのウイルス(抗原)が体内に入ってきた時に抗体という物質で体へ影響をでるのを防いでくれる(抗原抗体反応)のですが、このウイルスは抗体があっても、再発するというちょっとやっかいなタチなんです。体の神経節に密かに潜伏し、”その時”を待っています。
大人の口唇ヘルペスはほとんどがこの再発タイプです。だからこそ、その予兆を敏感にキャッチすることが大事です。
*衛生状態の変化などに伴い幼少期にこのウイルスに感染していない場合もあります。その場合、大人になってから発症すると症状が重くでる場合があります。いつまでも水ぶくれや湿疹が治まらない時は、決して自己判断で塗り薬をつけることなく、速やかに皮膚科を受診してください。
■どんな時に症状が出るの?
人様々ですが、疲労、風邪の後、薬の影響、ストレスなどが主な理由としてあげられます。これらの共通点は、体の免疫が落ちている=疲れている状態。
休養をとってくれ~!という体からのサインなのかもしれません。
■症状が出たら
速やかに皮膚科へ行きましょう。
早めの治療が肝心です。できるだけ早い段階でウイルスに対する薬を使うことで、悪化することを防ぎます。
Ⅰ:薬は何を使うの?
主に使われるのは抗ウイルス薬といわれるものです。ウイルスを殺すのではなく、増殖を抑える働きをします。飲み薬、塗り薬、時には注射などその人の症状にあわせて薬は使われます。
そして、これらの薬の辛いところは”値段が高い!!”
保険診療でもかなりのお値段になります。飲み薬や塗り薬にはジェネリックもありますので、医師とよく相談してください。
また時にはウイルスの薬以外を処方される場合もあります。
ピルピリした痛みが強い時には痛み止め、自分で水ぶくれを破ったりすることなどによる細菌感染の可能性がある場合には抗生剤、栄養を与えるためにビタミン剤など組み合わされることもあります。
よく説明を聞いて、間違えないように飲んでください。
Ⅱ:予感ってあるの?
あります。何回か繰り返すと、危ないな、という感覚が分かります。
症状としては、ピリピリ、ムズムズ、チクチクといった感じを唇やその周辺に感じます。これを感じて6時間後には確実に赤くなってきています。(私はこの段階で予め処方したある塗り薬を使ってしまいます)そして半日後(予感から2~3日後の場合もあり)くらいには既に水ぶくれがお目見え…。
かさぶたができるまで、触らずに真面目に治療しましょう。
*この予感時の感じ方や予感から発症までの時間は個人差がありますので、あくまでも参考としてお考え下さい。
Ⅲ:アトピー体質の貴方へ
私も重症ではありませんが、アトピー体質。医師から言われたのですが、アトピー体質の場合は皮膚のバリアが低下しているので、悪化する可能性が通常より高くなるそうです。
とにかく感染部位を広げないよう、触らないことを注意されています。気をつけましょう。
■症状が出た時の日常の注意
ヘルペスができている時は、極端に言えばウイルスを回りに巻散らかしている状態です。
キスや性行為で相手に感染させる恐れもありますし、自身で患部に触れたまま他の部位を触ってしまうと、他の部位に感染が及ぶこともあります。万が一、症状がでた場合には以下のことに気をつけましょう。
①患部に触れない(触ったらよく手を洗う)
②水ぶくれは破らない(私のように痕が残ったりします)
③タオルなどは他人と共用しない(他のものと一緒に洗濯して構わないと医師から言われていますが、とにかく使うタオルは清潔にしましょう。)
④栄養をとって、休めるようならゆっくり休む
ひどく悪化しない限り怖い病気ではないけれど、再発を繰り返すやっかいな口唇ヘルペス。体も心もゆっくり休養をとって、上手につきあっていきましょう。
■口唇ヘルペスの市販薬”アクチビア軟膏”(私のエントリー)が発売されました。再発患者専用の塗り薬です。
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