熱中症
“熱中症”どのような症状で、どのような対処をしたら良いのでしょうか。
今回は症状、予防方法、対処方法について述べていきます。
尚、日本気象協会では熱中症予防情報を掲載していますので、外出時や外での運動の予定がある時は見ては如何でしょうか?
■熱中症ってなに?
医学的には暑さによって引き起こされる身体異常から脱水症まで幅広く網羅しています。
(この背景には定義と訳語、様々な熱に関する病名が入り乱れて統一されていない現状があるそうです*1)
気温が高かったり、運動などで汗を大量にかいて熱が発生すると、血液が濃縮され(どろどろ状態)、体内循環が悪くなり、温度調節が難しくなったりします。
そして体の中で熱処理がうまく行えなくなってしまうと、症状が出やすくなります。
*1) 調剤と情報 2003.8 13(1085) , 2003.8(Vol.9 No8)
■熱中症になりやすい時・場合
①前日と比べて急に気温が上がった時
②梅雨明けしたばかりの頃
③湿度が高い時
④アスファルト、草地
⑤急に激しい運動をした時
⑥疲れがたまっていたり、寝不足、体調が悪い時
高齢者、まじめな人(クラブ活動などの際に体調が悪くても頑張ってしまいがち)、暑さになれていない場合などでもおこしがちです。
おかしいな、と思ったらすぐに水分を補給し、風通しのよい場所で休んでください。
昔のスポ根ドラマのように水も飲まずに運動を続けるというのは愚の骨頂の練習方法です。
■熱中症の予防方法
①こまめな水分の補給:喉が渇いたと感じる前の飲水がお奨めです。水に少しの塩分・糖分を含ませるとさらに効果的です。スポーツドリンクも失われた電解質を補充してくれますが、甘すぎ、カロリーオーバーになるがちなので、水で薄めるなどして飲むと良いでしょう。
運動などをはじめる前の水分補給も効果的と言われています。しっかり飲んで、しっかり汗をかきましょう。
②吸湿性・通気性の良い涼しい服装をする:熱を反射する白がベター。また日傘や、帽子も積極的に活用しましょう。
③しっかりと食事をとる:体力維持のためにもしっかりとバランスのとれた食事が大切です。
④しっかりと休養をとる:睡眠不足などを避けましょう。そして無理しない、これが大事です。
■もしもなってしまったら
①運動などの行動を即中止
②風通しのよい涼しい場所に移し、衣服を緩める。
③意識がある場合は水分補給。ゆっくりと飲ませてみましょう。
④意識障害、けいれん、汗をかかない、嘔吐、38度以上の高熱などの場合には命に影響を及ぼします。過信せず、脇下、鼠経部(太ももの内側の付け根)に対してアイスノン、なければ冷たいタオル(すぐに温まってしまうので効率はさがります)をあてつつ、すぐに救急車搬送をして下さい。
しっかり水分を補給して、しっかり汗をかいて、夏の暑さを乗り越えましょう!
(2007.4.26)
【追記(2013.7.10)】
自身の暑いという感覚も大事ですが、暑いけれどまだ午前中だし。。。とかもったいないし。。。なんていってしまいがちなのが在宅している人達です。
熱中症は温度だけでなく、湿度も関わってきます。
実際に計算するなんてことは無理なのでそんな時には熱中症の危険度目安がわかる温度、湿度計といった数値を客観的にみられるものを指標とするのが一番いいでしょう。
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