プール熱(アデノウイルス)
なんとなく聞き覚えのあった”プール熱”
大学の授業で習うまで、プールに入ると感染して出す熱だとばかり思っていました。
このプール熱の原因はウイルスの1種の”アデノウイルス”
プールに入らなくても、くしゃみなどを介して感染することもあるウイルスです。
昔は今ほど塩素による消毒管理が徹底されなかったことなどから、プールを介して感染したことが多かったことから”プール熱”と名づけられただけなんです。
ちなみに正式名称は”咽頭結膜熱”
こちらの正式名称の方が症状が予想できるんじゃないか、と思ったあなた、私とお友達です。
どんな症状で、どんな薬が使われるかというと・・・
■症状
・高熱
・強い喉の痛み、鼻水、咳、痰
・目やにや充血
これら全ての症状が出揃わないこともありますが、現在では簡単にプール熱かどうかを診断できる検査方法があるので、病気の診断は早くにつくようになりました。
子供だけではなく、大人でもウイルスに感染して発症することはあるので、家族内感染には気をつけないといけませんね。
面倒でも患者さんとその他の家族の洗濯物は分けたほうが安全です。
またこのウイルスは強い感染力のため、熱が下がって喉の痛みが治まっても5~7日間程度は出席停止になります。
■薬
このウイルスに効果のある薬は残念ながらありません。
2次感染予防のためなどに抗生物質、喉の炎症を抑える薬や解熱剤(主にアセトアミノフェン)が主に処方されます。
また目やにや充血を抑えるために、抗生剤の目薬が一緒に処方されることもあります。
解熱剤は小児では特に使い方を気をつける必要があります。
下がらないからといって、やみくもに使い続けるのは禁物。
1回使ったら、せめて5~6時間は様子をみてください。
また、少しずつでもよいのでこまめに水分を補充したりすることもお忘れなく。
ウイルスの型にもよるけれど、大体熱や眼の症状も大体4~5日くらいすると落ち着いてきます。
それでもまだ熱が下がらない、様子がおかしい、ということがあったら早めに受診しましょう。
プールが終わったら、手洗い、うがい、眼の洗浄を忘れずに楽しい夏を過ごしてくださいね。
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