薬剤師ゆうの薬の話 » こどもの薬と病気の話 » ポリオの不活化ワクチン

ポリオの不活化ワクチン

ようやく、というべきでしょうか

厚生労働省の発表によると2012年9月から今まで生ワクチンだったポリオワクチンが不活化ワクチンになる目途がたってきたようです。

もちろん、今までも一部の小児科では自費でポリオを不活化ワクチンで受けることができていました。

とはいえ自費(我が家の近辺では1回6000~8000円が相場でした)

その費用の高さに、不活化ワクチンで接種できる日までポリオワクチンそのものを見合わせていた人もいました。

子供がいないとピンとこないネタですが、どうしてそうまでして親は不活化にこだわるのでしょうか?

それはワクチン接種による副作用の問題です

そもそも予防接種というのは最初に病気の原因となる毒性を弱めたウイルスや菌を少量だけ体に入れ、そのウイルスに戦わせる抗体というものを体の中に作らせます。すると次にウイルスが体に入ってきた時に異物と判断して、体の中から追い出そうとする反応がうまれます(抗原抗体反応)

ここで少量とかきましたが、この少量というのは基本的に体に害を及ぼさない程度の量です。

しかし生ワクチンという種類のワクチンの場合はあくまでも毒性を弱めたウイルスをそのまま体内に入れるので、人によっては副反応がでてきてしまいます。

これが今問題になっているポリオの生ワクチンにつながります。

ポリオ接種により、ポリオにかかったのと同じ状態(小児まひ等)になってしまうという健康被害の問題です。過去にはオムツ替えなどをきっかけに、親側に健康被害がでたこともあります。

対して不活化ワクチン

こちらは体に抗体を作らせるだけの機能だけを取り出して毒性をなくしたもの

なのでワクチン接種をしても原則大きな健康被害は少ないとされています。

子供への健康被害を少なくさせるための予防接種ワクチンで健康被害を起こさせるということはあってはならないことなんです

といっても、2012年4月現在の日本ではまだ生ワクチンによりポリオは予防されています

私自身も2009年に娘が産まれてポリオをどうするか悩みました

ポリオによる健康被害のリスクとポリオを受けなかったことによる感染のリスクをかんがえ、結果としては国の指針通りの生ワクチンを接種させました。

なぜ生ワクチンを選んだかというと、万が一の場合には国での公費で治療が続けられるからです(予防接種健康被害救済制度)

対して不活化ワクチンでトラブルが起こっても全ては自己責任

それらを考え生ワクチンを選びました

幸い何もおこらず元気に過ごしていますが、生ワクチンが体内に入る1ヶ月の間はオムツ替えに神経をとがらせました。

親にとって子供の健康はなにものにもかえられないもの

きちんとした指針、より安全な環境になるのを願ってやみません



よろしければお願いします^^ にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ


フィード

このブログのフィードを取得



Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門