R-1乳酸菌はインフルエンザの救世主ではない
先日患者さんから”インフルエンザにならないR-1乳酸菌が入っている薬はないのか?”という問い合わせを受けました。
”インフルエンザにならない”というキーワードに疑問を抱きつつも不勉強をお詫びして宿題にさせてもらいました。
やたらと具体的だったからもしやとおもったら、やはり出所はテレビでした―(T_T)→
内容はというと、R-1乳酸菌を含んだ明治のヨーグルトを佐賀県と山形県の一部地域で実験的に接種したところインフルエンザにかかる割合が激減したというのがおおまかなところ
なんかこのての話って花粉症の時期にもでてくるような気がしないでもないですが、製造元の明治のサイトにはこの乳酸菌を含んだヨーグルトが品薄になっているというお詫びまででていたからかなりのヒットとなっているのでしょう。
で、R-1乳酸菌
明治のサイトを確認してみるとあくまでもR-1乳酸菌は予防効果にすぎないということ。
決して”インフルエンザにならない”というものではないですよ。
たまたまR-1乳酸菌を食べると免疫力を上げる細胞が力を発揮して免疫効果が高まっただけ
そのくらいのへぇ~って感じで受け止めたほうが良い、というのが私の感想
また患者さんの質問にあったこの乳酸菌が入っている薬というのも存在しません。
サプリメントも出ているようですが、ぼったくり・・・という言葉がよぎる商品もあるのでお勧めはしません。
とこんな感じで患者さんには納得していただきました。
それにしても出産前まではテレビの健康番組欄や新聞の雑誌の特集などである程度のキーワードは把握していたものの、最近はまったくノーチェックだったのでこんな話題に乗り遅れていたとは・・・反省です・・・