薬剤師ゆうの薬の話 » 薬剤師の仕事 » 製剤

製剤

Comment(0)» Trackback(0)»

ここでは、“院内製剤”と呼ばれるもののご紹介です。

院内製剤とは、その名の通り、院内でのみ薬として承認されています。まだ一般に商品化されていなかったり、病院内でのみ限局して使われる薬剤であったりします。以前はかなりルーズに申請・承認されていたようですが、PL法もあり、新しく申請される場合はかなり厳しく院内の会議にかけられるようになりました。(各病院によって細かいルール、やり方は異なります)

院内製剤は医師からの依頼・申請に基づいて生まれます。もちろん、申請に際しては薬剤部でも資料をそろえます。そして、院内の専門の会議に掛けられて了承を得られてから、患者への調剤ができます。コストに関しては、調製に必要な薬品の薬価単位で請求されています。

製剤室には無菌室(クリーンルーム)と言われる部屋があります。書いて字の如し、菌が全くいないきれいな部屋です。専用の服・マスク・帽子・靴を着用して入室します。入室の際もエアシャワーをあび、体中の埃をとりさります。物の出し入れは(紫外線照射にて滅菌)専用のボックスを通じて行われます。とにもかくにも、清潔第一の部屋です。部屋を使い終わった後は、必ず毎回掃除機をかけ、消毒薬で床拭き等を行います。また定期的に菌が本当にいないかの確認作業もしています。

製剤室の中では、様々なものが作られています。無菌室内では、目薬など完全に滅菌されていなければならないものを調製します。また注射のところで述べたTPNもこの中で行われます。

無菌室の外でも、様々なものを作ります。軟膏、ある部位専用の消毒薬などなどレシピ(調製法、作り方)はたくさん!このレシピは病院ごとに違うのですが、スタンダードな院内製剤もあります。最初はそれぞれの病院で独自に作っていた製剤が、製薬会社によって市販化されたケースもあります。

また一部の作られた製剤に関しては”日本薬局方”という国で定めた法律書によって定められた方法で、安全性等の試験を行います。人につかうものですので、何重ものチェックはかかせません。

調製記録を記載しながら作って保管すると同時に、各製剤品にラベルも貼ります。各薬剤部のルールにのっとてロット番号(識別番号)、製剤品、使用期限などが書いてあります。病棟や患者への受け渡しの際にも必ず、どのロット番号の品が渡ったかを記載したりと、管理・安全面を徹底しています。

時には、無菌室で調剤することもあります。無菌室治療の患者さん(白血病など)用です。その都度全て未開封の薬をもちこみ、中で処理し、滅菌状態で患者さんの部屋へ運ばれます。全ての菌が命取りになるので、かなり緊張します。

*一部の薬局ではこの院内製剤にあたるものの取り扱いをしているケースもありますが、施設面等の問題でなかなか取り扱いは少ないのが現状です。



よろしければお願いします^^ にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ


"製剤"へのトラックバック

トラックバック先URL

"製剤"へコメントを投稿

(運営者が承認するまではコメントは表示されません。しばらくお待ちください。)

上の情報を保存する場合はチェック

フィード

このブログのフィードを取得



Powered by Movable Type

Supported by Movable Type入門