薬剤師ゆうの薬の話特定健康用食品(トクホ)の話

特定保健用食品(トクホ)とは

人が万歳をして少し体を曲げているトクホマークを目にしたことはありますか?

食材、飲料などの一部の商品に見かけることがあります。

名前はきいたことあるけれど、このトクホ一体どんなものなのでしょうか?

■トクホって薬?食品?

”血圧が高い人に”・”コレステロールが気になるあなた”・”おなかの調子を整えるには”といった心を引き付けられる宣伝に思わず商品を手にとったこともあるかもしれません。

でもこのトクホマークがついてるものを食べたり飲んだりすると、血圧やコレステロールが下がって、便秘は解消されることはあるんでしょうか?

残念ながら薬ではないので即効性もなく、また治療目的で摂取すべきものではありません。

あくまでも食生活の+αの存在、治療を必要とまではいかないけれど、少し気をつけたほうがいい時に、食生活の一貫として組み込める食品という位置付けになります。


■トクホってなに?

じゃあトクホって単なる食品か、というとちょっとばかり違ってきます。

トクホとして指定されている食品・食材はヒトにおける効果試験が行われ、国の審査を通ったものになります。

許可されるためには、健康維持のための効果が期待され、それらの科学的根拠が明らかである必要があります。また他にも一定の基準を元に審査されます。また過剰摂取した場合の影響についても試験されているのが単なる食品との違いです。

*2006.3にトクホとしての大豆イソフラボンの1日の摂取上限が30mgに決められましたが、一般の味噌や豆腐といった食材の量を制限しているわけではありません。あくまでもトクホとして+αで摂取する際の摂取目安です。

■トクホ+治療薬=病気が治る?!

病気に対しての意識が高い方、また薬を飲みたくない方でこういったトクホなどを利用したいと相談にこられる方がいらっしゃいます。

基本的に治療を受け、医師から薬を処方されている、トクホを利用するというのは安易にお勧めできませんし、商品にも”医師に相談”といった文言があります。

またトクホ商品の成分の中には体内の酵素に働きかけるものもあり、これらと様々な医薬品を一緒に服用した時のデータが全て揃っているわけではないという現状もあります。

そして薬を飲みたくないから、といった理由からトクホを買う方も気持ちはわかりますが、ちょっと複雑。

というのは、これらトクホはあくまでも食品であって治療薬ではないからです。

例えば健康診断などで要治療マークが出されてしまった場合には、トクホを摂取する前に医師の診察を受けることをお奨めします。

じゃあ、誰が使うのか?といったら、先の文に戻りますがあくまでも治療するほどではないけれど、少し気をつけたい方、~例えばコレステロールや中性脂肪が今は基準値で問題ないけれど、今後高くならないように普段の食生活で少しコレステロールを意識した生活をしたい場合~でしょう。

またいわゆる便秘気味の場合で腸などの疾患がなく、日常無理なく摂取できる範囲でこういった商品を摂取するのもよいでしょう。

ちなみに私も中鎖脂肪酸を含むコレステロールが気になる方用の油やスムーズなお通じのためにオリゴ糖を摂取していますが、普段の食生活、生活スタイルが基本にあるのは言うまでもありません。

言葉に惑わされず、上手にトクホを利用して健康生活目指しましょう!

応援お願いします^^ にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
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人が万歳をして少し体を曲げているトクホマークを目にしたことはありますか?

食材、飲料などの一部の商品に見かけることがあります。

名前はきいたことあるけれど、このトクホ一体どんなものなのでしょうか?

■トクホって薬?食品?

”血圧が高い人に”・”コレステロールが気になるあなた”・”おなかの調子を整えるには”といった心を引き付けられる宣伝に思わず商品を手にとったこともあるかもしれません。

でもこのトクホマークがついてるものを食べたり飲んだりすると、血圧やコレステロールが下がって、便秘は解消されることはあるんでしょうか?

残念ながら薬ではないので即効性もなく、また治療目的で摂取すべきものではありません。

あくまでも食生活の+αの存在、治療を必要とまではいかないけれど、少し気をつけたほうがいい時に、食生活の一貫として組み込める食品という位置付けになります。


■トクホってなに?

じゃあトクホって単なる食品か、というとちょっとばかり違ってきます。

トクホとして指定されている食品・食材はヒトにおける効果試験が行われ、国の審査を通ったものになります。

許可されるためには、健康維持のための効果が期待され、それらの科学的根拠が明らかである必要があります。また他にも一定の基準を元に審査されます。また過剰摂取した場合の影響についても試験されているのが単なる食品との違いです。

*2006.3にトクホとしての大豆イソフラボンの1日の摂取上限が30mgに決められましたが、一般の味噌や豆腐といった食材の量を制限しているわけではありません。あくまでもトクホとして+αで摂取する際の摂取目安です。

■トクホ+治療薬=病気が治る?!

病気に対しての意識が高い方、また薬を飲みたくない方でこういったトクホなどを利用したいと相談にこられる方がいらっしゃいます。

基本的に治療を受け、医師から薬を処方されている、トクホを利用するというのは安易にお勧めできませんし、商品にも”医師に相談”といった文言があります。

またトクホ商品の成分の中には体内の酵素に働きかけるものもあり、これらと様々な医薬品を一緒に服用した時のデータが全て揃っているわけではないという現状もあります。

そして薬を飲みたくないから、といった理由からトクホを買う方も気持ちはわかりますが、ちょっと複雑。

というのは、これらトクホはあくまでも食品であって治療薬ではないからです。

例えば健康診断などで要治療マークが出されてしまった場合には、トクホを摂取する前に医師の診察を受けることをお奨めします。

じゃあ、誰が使うのか?といったら、先の文に戻りますがあくまでも治療するほどではないけれど、少し気をつけたい方、~例えばコレステロールや中性脂肪が今は基準値で問題ないけれど、今後高くならないように普段の食生活で少しコレステロールを意識した生活をしたい場合~でしょう。

またいわゆる便秘気味の場合で腸などの疾患がなく、日常無理なく摂取できる範囲でこういった商品を摂取するのもよいでしょう。

ちなみに私も中鎖脂肪酸を含むコレステロールが気になる方用の油やスムーズなお通じのためにオリゴ糖を摂取していますが、普段の食生活、生活スタイルが基本にあるのは言うまでもありません。

言葉に惑わされず、上手にトクホを利用して健康生活目指しましょう!



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