罪なき動物
”うちの子、ハムスターのそばにいくとくしゃみが出たり、目がかゆくなったりするみたいなんですよ~。毎日鼻水かんでるから、鼻の下は赤くなちゃうし、困るわ”
と、しきりに困っているのは幼稚園の女の子をもつお母さん。
そして、そんなお母さんを前に固まっている私・・・
えっとですね、皆さん、すでに察しているかと思いますが、これ動物の毛によるアレルギーでしょう。
子供の症状とペットとの因果関係をどの程度把握しているかわかりかねるので、少しお話を聞いてみました。
すると、病院の血液検査で動物の毛などをはじめとしたいくつかの物質に対してのアレルギー反応が強いことが、分かったそうです。
とはいえ、ハムスターは買い始めたばかり
ううっ、それは困りますよね、お母さん
ベストな方法は、毛のある動物を飼わないこと。
これにつきます。
とはいえ、すでに飼い始めてしまっている状態で、言っても始まらない。
この動物アレルギーは私自身も一部の動物に対して出てしまうのですが、当時の主治医からは生まれる前から家庭内でその動物を飼っていれば、その動物の毛を体は異物として認識せず、アレルギー反応を起こしにくい、という考え方もあることを聞きました。
だからこのお母さん、実は妊婦なんですが、もしかしたら次に生まれてくる子はハムスターを触ったり、毛を吸い込んでしまっても、何も症状が出ないかもしれません。
(*決して100%大丈夫、なんてことは保障できませんのでご注意ください)
とはいえ、今すでにハムスターはいて、子供に症状は出ている
さあ、どうする
結局私ができたアドバイスは、空気清浄機を24時間体制で回す、夫に頼んで拭き掃除を組み込む、つらいけれどしばらくの間は、ハムスターの世話は大人がやる、そして世話した大人はしっかり手洗いや衣服についた毛を払ってから子どもと接するようにする、などといったありきたりのことしか言えませんでした。
あれからあの子とハムスターがどうなったのか、気になって仕方ありません。
動物には決して罪はありません
お子さんがいる家庭で、鳥や毛のある動物などを飼い始める時には、万が一を考えて、あらかじめ耳鼻科や皮膚科、小児科でアレルギー検査を受けておくと、安心ですね。
可愛いだけで動物を飼ってしまった結果、不幸な動物が生まれることがないように願っています・・・