薬剤師ゆうの薬の話薬剤師になるまで

薬剤師を選択した理由

私が薬剤師という職業を選んだ理由。自然な流れで選び取った職業ですが、やはりそこまでたどり着くまでには色々なことを感じ、考えました。

一番最初に意識したのは、まだ薬剤師という概念がない小学生低学年頃でした。
私は幼稚園時代から、小児科や耳鼻科の常連でした。薬とはかなり密接な関係でした。当時通院していた耳鼻科は今から20年前としては画期的な院外処方でした。薬局内もクリアになっていて、ガラスごしに、自分の薬が出来上がるまでの過程をゆっくりと見ることができました。どちらかというと、白衣をきたお姉さんが使っていた機械に心奪われていました。(事実、薬を受け取ってもかなり粘って見ていたそうです。)

次に意識したのは、中学3年生の冬。当時中高一貫校に通っていたため高校受験もなくのんびりしていた反面、高校の先輩方の進路コースの話を聞いたりして自分は理数系は苦手だから、文系かな?と漠然と感じていました。(当時は高校2年から理数系・文系に分かれていました。私達が卒業して数年後にはさらに細かくコース分けがされるようになっていました)

そんな頃、話題になっていた本がありました。山﨑 章郎先生の著書“病院で死ぬということ”です。末期治療に携わる先生のホスピスに関しての本でした。購入してあっという間に読みました。

そして、私もホスピスで働いてみたい、でも医師としては私の頭のレベルからいって到底無理だからボランティアとして参加したいと強く思うようになりました。と同時に、末期治療に対しての告知問題について、また医療という現場について色々考えるきっかけになりました。

単純にもボランティアになりたい!と思った訳ですが、ここからが私のやや短絡的な所。思わず山﨑先生が所属されている病院に電話しその旨伝えたのです。当然事務局の段階で丁寧に断られました。(今もっても、なんで電話したのか自分の行動に謎です)

その時に思ったことがあります。これからもっともっと色々な人生経験をする、そんな色々な経験をしてからでもボランティアになるのには遅くはないのではないか、さらにその時に医療の知識があれば活動に際してよりプラスになるのではないか、と。

そんな思いを感じつつ、高校1年に進学しました。進路をそろそろ考える頃、自然に薬剤師という職業を考え始めていました。中1、高1と4年に1度流行るマイコプラズマ肺炎を2回も経験し、薬の効果に驚いて感動したことも関係しています。1回目の時に、この薬で効かなかったら入院ね、と言われて飲んだ薬で咳がとまった時の感動は忘れられません。お医者様、薬って偉大!って感じました。また高校1年になってから化学に俄然興味を覚え、問題集を解いたり、化学に関する本を読むようになってました。

逆にいえば、薬剤師以外の医療関係の仕事には興味がありませんでした。医師は私のレベル、また両親からの大学進学にあたっての3条件(医学部なら国公立、浪人不可、自宅通学)を加味すると無理、というか私自身、医師になりたいという信念は全くありませんでした。

次に、思いつきそうな看護師(当時は看護婦)。これも全く頭にはありません。というのも、夜勤は無理という固定観念があったからです。とにかく寝ないと体調をあっという間に壊す私には不可能でした。それに血をみるのも苦手というのもありました。

加えて、根拠はないのですが、結婚という選択肢は自分にはないように感じていて、“手に職を”という意識も強かったのです。

そんな過程を経て、ここで初めて両親に報告。薬学部であれば私学への進学もOKということでした。

そして、2年次は理系コースを希望することになりました。(当時は6クラスの内1クラスしか理系クラスはなかったので、希望者の中から普段の成績順で選ばれていました)なんとか無事理系コースに進学できました。薬に関しての新聞記事のスクラップを作り始めたのもこの頃からでした。徐々に、薬剤師という職業になりたい!という思いが強くなっていました。

紆余曲折あったものの、高3の秋、某薬科大学の指定校推薦を受けられることになりました。指定校推薦に甘んじていた私。試験当日、募集人数よりも多くの受験生がいることを知り青くなりました。(指定校推薦とはいえ、英・数・化学・小論文・面接と盛りだくさんでした。)

結果発表までが長かったこと。かなり精神的に厳しかったです。結果は、合格。無事希望学科への入学ができることになりました。(入学後、やはり指定校推薦でも不合格があったことを知り、どっと冷や汗がでました)

通学に2時間弱というハードな通学生活になりますが、薬剤師になるためなら頑張る決心でした。
そして、ここからが本当に大変な日々になりました。
そこを乗り越えられたのは、やはりどうしても薬剤師になりたい、そんな強い意志だったと思います。

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薬剤師を選択した理由

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私が薬剤師という職業を選んだ理由。自然な流れで選び取った職業ですが、やはりそこまでたどり着くまでには色々なことを感じ、考えました。

一番最初に意識したのは、まだ薬剤師という概念がない小学生低学年頃でした。
私は幼稚園時代から、小児科や耳鼻科の常連でした。薬とはかなり密接な関係でした。当時通院していた耳鼻科は今から20年前としては画期的な院外処方でした。薬局内もクリアになっていて、ガラスごしに、自分の薬が出来上がるまでの過程をゆっくりと見ることができました。どちらかというと、白衣をきたお姉さんが使っていた機械に心奪われていました。(事実、薬を受け取ってもかなり粘って見ていたそうです。)

次に意識したのは、中学3年生の冬。当時中高一貫校に通っていたため高校受験もなくのんびりしていた反面、高校の先輩方の進路コースの話を聞いたりして自分は理数系は苦手だから、文系かな?と漠然と感じていました。(当時は高校2年から理数系・文系に分かれていました。私達が卒業して数年後にはさらに細かくコース分けがされるようになっていました)

そんな頃、話題になっていた本がありました。山﨑 章郎先生の著書“病院で死ぬということ”です。末期治療に携わる先生のホスピスに関しての本でした。購入してあっという間に読みました。

そして、私もホスピスで働いてみたい、でも医師としては私の頭のレベルからいって到底無理だからボランティアとして参加したいと強く思うようになりました。と同時に、末期治療に対しての告知問題について、また医療という現場について色々考えるきっかけになりました。

単純にもボランティアになりたい!と思った訳ですが、ここからが私のやや短絡的な所。思わず山﨑先生が所属されている病院に電話しその旨伝えたのです。当然事務局の段階で丁寧に断られました。(今もっても、なんで電話したのか自分の行動に謎です)

その時に思ったことがあります。これからもっともっと色々な人生経験をする、そんな色々な経験をしてからでもボランティアになるのには遅くはないのではないか、さらにその時に医療の知識があれば活動に際してよりプラスになるのではないか、と。

そんな思いを感じつつ、高校1年に進学しました。進路をそろそろ考える頃、自然に薬剤師という職業を考え始めていました。中1、高1と4年に1度流行るマイコプラズマ肺炎を2回も経験し、薬の効果に驚いて感動したことも関係しています。1回目の時に、この薬で効かなかったら入院ね、と言われて飲んだ薬で咳がとまった時の感動は忘れられません。お医者様、薬って偉大!って感じました。また高校1年になってから化学に俄然興味を覚え、問題集を解いたり、化学に関する本を読むようになってました。

逆にいえば、薬剤師以外の医療関係の仕事には興味がありませんでした。医師は私のレベル、また両親からの大学進学にあたっての3条件(医学部なら国公立、浪人不可、自宅通学)を加味すると無理、というか私自身、医師になりたいという信念は全くありませんでした。

次に、思いつきそうな看護師(当時は看護婦)。これも全く頭にはありません。というのも、夜勤は無理という固定観念があったからです。とにかく寝ないと体調をあっという間に壊す私には不可能でした。それに血をみるのも苦手というのもありました。

加えて、根拠はないのですが、結婚という選択肢は自分にはないように感じていて、“手に職を”という意識も強かったのです。

そんな過程を経て、ここで初めて両親に報告。薬学部であれば私学への進学もOKということでした。

そして、2年次は理系コースを希望することになりました。(当時は6クラスの内1クラスしか理系クラスはなかったので、希望者の中から普段の成績順で選ばれていました)なんとか無事理系コースに進学できました。薬に関しての新聞記事のスクラップを作り始めたのもこの頃からでした。徐々に、薬剤師という職業になりたい!という思いが強くなっていました。

紆余曲折あったものの、高3の秋、某薬科大学の指定校推薦を受けられることになりました。指定校推薦に甘んじていた私。試験当日、募集人数よりも多くの受験生がいることを知り青くなりました。(指定校推薦とはいえ、英・数・化学・小論文・面接と盛りだくさんでした。)

結果発表までが長かったこと。かなり精神的に厳しかったです。結果は、合格。無事希望学科への入学ができることになりました。(入学後、やはり指定校推薦でも不合格があったことを知り、どっと冷や汗がでました)

通学に2時間弱というハードな通学生活になりますが、薬剤師になるためなら頑張る決心でした。
そして、ここからが本当に大変な日々になりました。
そこを乗り越えられたのは、やはりどうしても薬剤師になりたい、そんな強い意志だったと思います。



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