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妊娠と薬・概略

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大事なベビーを授かっても、あの時飲んだこの薬は大丈夫?と心配になっている方へ。
薬を飲んだということより、もう少し詳しくどの時期に、どんな薬を飲んだか思い出してください。

ママになる人の病気をきちんとケアして薬を飲んでおかないと、ベビーに影響がでることもあります。

概論、男性の薬の影響、また具体的な薬の名前を順に取り上げていきます。

また相談窓口も併せてご紹介します。

■妊娠周期の数え方

妊娠周期と薬と胎児の関係を表にしてみました。(数えの一部は省略しています)

最終月経の始まった日を0週0日として数えます。分娩予定日は40週0日になります。妊娠に関しては4週間を1ヶ月として計算するのが特徴です。

通常排卵は月経開始日から14日目前後ですので、この期間は妊娠に向けての準備期間になります。














































































妊娠月数 1ヶ月 2ヶ月 3~4ヶ月 5~10ヶ月
妊娠週数 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 15 16 17 18 39
最終月経からの日数 0



6
7



13
14



20
21



27
28



34
49



55
56



62
105



111
112



118
273



279
胎児の成長 排卵・受精 中枢神経、心臓、消化器、手足などが発生・形成 性器、口蓋の形成 赤ちゃんの体はほぼ完成
服用の危険度 風疹ワクチン、金製剤(リウマチ)は体に残りやすいので注意が必要 ホルモン剤、ワーファリン、脂溶性ビタミン(特にVA)、一部抗生剤など ホルモン剤、降圧剤(ACE阻害剤)、一部抗生剤など 鎮痛薬など
無影響期



薬による影響は少ない
絶対過敏期



一番注意が必要
相対過敏期

~比較過敏期



油断禁物
潜在過敏期



奇形といった胎児異常はないが、分娩直前の適応障害や発育のリスクあり
- 催奇形成の恐れあり 胎児毒性の恐れあり

■催奇形性、胎児毒性とは

催奇形性:薬などの物質や作用によって赤ちゃんに奇形ができることを示します。妊娠2ヶ月~4ヶ月の間が問題になります。

胎児毒性:薬などの物質や作用により赤ちゃんの発育が障害されたり、臓器の機能に影響がおこったりすることを示します。羊水が減少したり、陣痛を抑制したり促進させたりすることがあります。こちらは分娩まで起こりうる可能性があります。

■薬を飲んでも安全な時期ってあるの?

完全とはいえませんが、受精から14日目くらいまでが安全といわれています。

これはまだ細胞の状態であり、どの細胞が何になるか決まっておらず、弱い細胞は自然淘汰されてしまうことによります。

但し、発育、細胞の状況は個体差があるのであくまでも目安ですし、ちょっとした計算違いで危険な時期になってしまうので過信は禁物です。

■薬を飲んだ≠催奇形性

薬を使わなかった妊婦さんでも赤ちゃんへの障害は1~3%程度の割合で起こりえると言われています。

薬を飲んだからといって100%、赤ちゃんへ影響がでるとも限りません。

もちろん飲まないにこしたことがありませんが、飲んでいる薬のよってはきちんと飲み続けないと逆に赤ちゃんへ悪影響を及ぼす場合もあります。

何か疾患をお持ちで、妊娠を考えている方は予め主治医に申し出ておきましょう。


■薬だけが原因ではない!

薬だけが赤ちゃんにダメージを与えるわけではありません。ストレス・お酒・たばこ・環境(大気汚染)などいずれも悪影響を与えます。

喫煙していた妊婦とそうでない妊婦による早産などの発生率の違いといったデータもでています。

これからの未来を考えたら、お酒やタバコをやめることはできませんか?

心身共に健やかに妊娠期間を過ごせることが一番の安心です。




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